動画を活用 人材採用!

佐賀よろず支援拠点、コーディネーターの樋口浩一です。

近年、多くの企業で人材採用に動画が活用されるようになりました。その背景にはスマートフォンを中心としたインターネットコンテンツの視聴が動画へと移行している事、人材採用の手段として動画が有効であると考える企業が増加している事がうかがえます。

参照:経済産業省≪令和元年度 大企業人材等の地方活躍推進事業 (地域の中核企業による人材確保手法等の調査分析)≫32Pより
030212.pdf (meti.go.jp)

ではどうして動画が人材採用に活用されているのでしょうか?それは動画ならではの特性、つまり「分かりやすさ」「理解・共感のしやすさ」「情報量の多さ」が、人材採用に取り組む企業側と求職者とギャップを最小化するという大きな効果があるからです。

そのメリットを今からお話します。

この記事の概要

動画を人材採用に活用するメリット

◆認知を拡大する

人材採用に動画を活用することにより、求職者に企業の経営や事業の存在を広く、正しく分かりやすく知らせることができます。そして採用のみならずYoutubeへのアップロード・広告配信などによって、商品PRや企業のブランディングにつなげることができます。具体的には企業のPR動画などが該当します。

◆求職者の企業への志望感情の醸成

企業の経営理念や社風、仕事へのやりがいを映像と文字テロップ、音楽などを組み合わせて伝えることで、求職者の理解や共感を促し、志望感情を醸成することができます。具体的には企業・会社紹介動画、社長や社員のインタビュー動画などがこれに該当します。特に動画視聴が日常的となっている新卒者の若い世代をターゲットとする場合は、効果的です。

◆ミスマッチを軽減

人材採用に当たって、企業・事業者側が考える以上に、求職者が知りたい情報は多岐に渡っています。1日の仕事の流れや働き方、社員同士が普段、どのようなコミュニケーションをとっているか、など、そのポイントは多岐に渡ります。

動画の情報量は1分間でWebページ3600ページ分に相当すると言われています。動画は多くの情報を短時間で伝えることができる媒体である為、採用動画に求職者の知りたいを的確に表現することができれば入社前と後のイメージギャップを最小限に抑え、ミスマッチを軽減することができるのです。

◆採用業務の効率化

採用動画を活用することで、求職者に向けた会社説明会や面談など採用から入社に至るまでの業務の一部を動画によって代替えすることができます。現在の採用プロセスを見直し、最も労力やコストがかかる部分で代替え可能なところを動画にすることで、業務は効率化し、採用担当者の負担も軽減することができるのです。例えば職場見学会などを開催したとして、その様子を撮影し、コンパクトな尺に編集してコンテンツ化、会社説明の際に求職者に視聴してもらうことで、言葉では伝えきれない職場の環境や空気感を効果的に伝えることができるのです。

採用動画の作り方 まず考えるべきこと

◆自社の採用課題の明確化

採用動画を作るにあたっては、「自社の採用課題は何であるか」を明確化する必要があります。「応募者がなかなか来ない」場合は、「会社や事業が認知されていない」可能性があり、「応募者や面接者は多いが、入社にまで至る人が少ない」場合は、選考課程で求職者に対して会社の魅力や事業内容が十分に伝わっていない可能性があるかもしれません。また「早期退職者が多い」のであれば、「会社の雰囲気や経営理念、将来のビジョン」や、「業務内容」が求職者に正しく理解や共感されるよう、伝えきれていない事も考えられます。

◆採用したいのは、どんな人?

採用動画を制作する上では、どんな人たちに見てもらいたいのかを考えることも重要です。それはすなわち「採用したい人はどんな人なのか?」と同じことです。

厚生労働省が発表しているデータでは、企業側が採用の際に最も重視する項目は人柄、2番目が企業への熱意などとなっています。一方で学生が面接時にアピールする項目として最も重視しているのはアルバイト経験。人柄の重要度は2番目となっています。

参照元:第2-(4)-28図 企業・学生が就職活動で重視する項目|平成30年版 労働経済の分析 -働き方の多様化に応じた人材育成の在り方について-|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

このようなデータを参照にしつつも、では自社での実態はどうなのかを検討し、ターゲットに合った動画作成を検討していく必要があります。その中で例えば「今後の可能性について」の項目が重要であれば、動画に活躍している若手社員のインタビューを入れたり、「会社での雰囲気」が重要項目であれば、職場での同僚との交流の様子が分かるシーンを入れたり、といったことが効果的となります。

◆良い面だけでなく、厳しい面も伝える

ターゲットとなる人たちの早期退職やミスマッチを減らす為、会社の良い面ばかりではなく、厳しい面を含めて伝えることも重要となってきます。その際には「入社3年以内の専門技術の資格取得が求められる。一方で資格による昇給が保障されている」など、厳しい理由とメリットを合わせてしっかり伝えることがポイントです。

採用動画作成のコツ

◆企画・構成をしっかり作れば他は効率的に

採用動画を始め、動画を作るとなると撮影や編集にばかり目がいき、「動画制作は不慣れだし、仕事も忙しいのであまり時間が割けない」と思われる方も多いかもしれません。しかし、企画と構成(ストーリー作り)さえ、しっかりとできていれば毎日の業務を行いながら、効率的に、しかも狙いがしっかりと定められた質の高い採用動画を作成することができます。

その為には採用動画作成を考える際、その企画と構成(ストーリー作り)について、しっかりと社内で議論の時間を取る必要があります。

「今、会社はどんな人材を求めているのか?」

「採用にあたっての課題は何か?」

「ターゲットとするのはどんな人たちか?」

「採用動画の狙いは何か?」

「何を描くことで内容を伝えるか?(ストーリー・場面)

「会社のどんな場面をいつ、どのように撮影すればよいか?」

このように動画を作成する上で考える必要があることはたくさんありますが、議論の中でこれらのことをしっかりと話し合い、必要のない要素をそぎ落としておけば、その動画の企画・構成(ストーリー作り)はしっかりとまとまり、制作を行うチームでも共有しやすくなります。また内容が決まっていれば、作成の為、まとまった時間を取らなくても、制作締め切り日や日頃の業務スケジュールなどに合わせ、少しずつ制作作業を進めることができます。

例えば、「映像に必要な作業は、元々、来月のこの日に行う予定だったので一緒に撮影してしまおう」、「会議シーンは明日のこの会議の時に撮影してしまおう」などといった兼ね合いが可能となり、作成が効率的に行えるのです。何より、この作業は採用動画の質を高めることになり、よりターゲットに届きやすい効果的なコンテンツを作ることにもつながるのです。

◆採用動画制作者を決める

企画と構成(ストーリー作り)を話し合って決めた後は、制作担当者を決め、作成を進められることが理想的かつ効率的です。内容の理解度という意味では採用担当者が兼ねることもよいかもしれません。そうすることで制作の中で一貫した内容に沿っての、撮影や編集作業がより効率よく進められるからです。

また採用動画でインタビューを撮影する場合にも効果的です。ドキュメンタリーなどの撮影では人物を撮影する際、よく「カメラマンは相手を撮影しているのではなく、相手とカメラマンとの関係性を撮影している」と言われます。担当者が決まっていることで相手との関係が作りやすく、よりリアルな本音のインタビューが可能となります。そのようなインタビューは語り口調や相手の表情も相まって真実味があり、視聴者であるターゲットの印象に残りやすいのです。

さいごに

人材採用シーンで効果的な武器となる動画。あなたも人材採用に動画を活用してみませんか?

佐賀よろず支援拠点では「コストを抑えて採用動画を作りたい」、「どんな採用動画を作るべきなのか悩んでいる」、など、企業・事業者のお悩みに対する相談、アドバイスを行っています。撮影・編集技術はもちろんのこと、採用動画で最も重要な企画・構成、ストーリー作りに至るまで、その支援は多岐に渡ります。

無料で何度でもご相談いただけますので、お悩みの方は是非、ご利用ください。

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